解体清祓(かいたいきよはらい)をしてみました【建て方の流れ】 パート44
解体工事を決めたら、解体のお祓いをします。
あらゆるものには神が宿っている、とされる神道の考え方があるためでしょう。
家を建てるときには地鎮祭をする風習がありますが、解体工事では お祓いをしない方も増えていると思います。
お祓いとは
仏壇や神棚、井戸などを移動したり取り壊す際に、そこに宿っているとされる
「神仏の魂抜き」のことで 宗教儀式の一部です。
魂抜きは、厄除けになったり、神仏への感謝を表したりすることにつながります。
解体清祓(かいたいきよはらい)とは
家の解体前には安全祈願も込めて「解体清祓(かいたいきよはらい)」を行います。
解体清祓(かいたいきよばらい)とは、
建物を祓い清め、家屋の守り神である屋船久久遅神(やふねくくのちのかみ)と屋船
豊受姫神(やふねとようけひめのかみ)に対して、これまで長年にわたり、何事もな
く無事に過ごさせていただいた感謝の気持ちを表すとともに、取り壊しの事情を奉告
し、また、お許しをいただき、解体工事がすみやかに無事終了するように祈願するお
祭りです。
工務店に依頼
工務店の営業さんが取り仕切ってくれるので、依頼しました。
屋敷稲荷遷座祭の時のように 野菜やお餅を用意する必要はなくて、初穂料30,000円を揃えるだけです。
解体清祓の流れ
所要時間は、30分。
神棚の組み立てと、終わってからの神棚の解体の方が、1時間半かかります。
式次第は、
(1)開式の辞
(2)修祓の儀(しゅばつのぎ):祓い清めます。
(3)降神の儀(こうしんのぎ):神様をお招きします。
(4)献饌の儀(けんせんのぎ):神酒、神様のお食事をお供えします。
(5)祝詞奏上(のりとほうじょう):宮司さんよりお祈りの言葉が述べられます。
(6)清祓の儀(きよばらいのぎ):家の四隅や入り口、やしき稲荷、井戸を清祓します。
(7)取毀の儀(とりこぼちのぎ):神様に家を壊すことをお伝えします。
(8)玉串奉奠(たまぐしほうてん):宮司さんまたは参加者一同が玉串をお供えして拝礼します。
(9)撤饌の儀(てっせんのぎ):(4)でお供えした神饌を下げます。
(10)昇神の儀(しょうしんのぎ):神様を元の御座にお送りします。
(11) 直会の儀(なおらいのぎ):神酒、神様のお食事である神饌をいただきます。
(12)閉式の辞
今回の解体清祓は 準備するものがなかったです。
準備する場合は 米、酒、塩、水、野菜や果物などを用意します。
解体業者の方は都合がつかなかったのですが、参列してもらうと良いとされています。
費用は
工務店さんから、3万円を初穂料として用意してください、と言われました。
一般的には、3~5万円が初穂料の目安です。
「初穂料」や「玉串料」と書いてあるのし袋を用意しました。
あまり売ってなくて、文房具やさんで購入しました。
井戸祓い
今回は行いませんが、水道を使っているため 井戸を埋めようと考えています。
近所のお子さんや、猫が怪我をしても困るので 井戸埋めのお祓いを行おうと思っています。
いにしえより 水には特に神々が宿ると、大切にされてきました。
今まで水の恵みを与えて下さった水の神さま「弥都波能売神(みつはのめのかみ)・御
井神(みいのかみ)」に井戸を埋める事を奉告すると共に、御神徳に感謝し、今後も災
いがないよう工事の無事を祈願をします。
最後に
解体前に100年経った家の床が 壊れなくてホッとしました。
解体清祓では そこで育って生活してきた人達が建物に感謝し、工事の安全を祈願するのですね。
これで安心して、解体工事を始められます。
でも 建設はまだまだ先。
はたして予定通りに行くでしょうか。
(*^_^*)ここまで読んでいただきまして、ありがとうございます。