お盆とお彼岸の違いはなんでしょうか
8月にお盆をして、今日9月20日からお彼岸です。
地域や家庭によって習慣は違いますが、お墓参りに行くという人もいるのではないでしょうか。
お盆とお彼岸はどう違うのかしら と考えてみました。
お盆
お盆は ご先祖や なくなった人が浄土から地上に帰ってくる期間です。
信仰や地域によって違いますが、迎え火を焚いて魂が迷わずに帰れる目印とします。
数日供養を行い、送り火を焚いて魂を安全に浄土へ送るのが お盆です。
きゅうりやなすで 馬や牛の形を作ったりもします。
きゅうりは 魂が早く現世に来られるように馬にします。
なすは ゆっくりと浄土へ戻るように牛にします。
沢山の時間を亡くなった人と過ごすために 馬と牛に見立てました。
供養には 亡くなった人が好きだった食べ物や、お菓子、お酒などを供えます。
古来からの農耕の習慣と仏教の教えが合わさって お盆の習慣になったと言われています。
亡くなった人がはじめて迎えるお盆を「新盆(初盆)」(あらぼん、にいぼん、しんぼん とも読む。はつぼん、ういぼんとも読む。)といいます。
親戚が集まり、普段のお盆より手厚く供養を行います。
また迎え火よりも目立つように 白い提灯を掲げる地域もあります。
・期間
お盆は4日間の行事で、7月に行う地域と、8月に行う地域があります。
お彼岸
お盆と同じようにお墓参りをして、ご先祖や亡くなった人の供養をします。
しかし、お彼岸は 魂が帰ってくることはありません。
お彼岸は仏教で「極楽」「浄土」の意味で、現世は「此岸(しがん)」と呼びます。
お彼岸は 浄土と現世が 最も近づく時期ですから ご先祖やなくなった人を、近く感じられる大切な時期です。
ご先祖や亡くなった人の供養をして、日頃の感謝を伝え、自分も浄土へ安らかにいけるように悟りの修練を行う行事なのです。
お墓参りでは、お供えする和菓子があります。
ぼた餅は 春のお彼岸のお供え物で、小豆を春の牡丹に見立てています。
おはぎは、秋のお彼岸のお供え物で、萩の花が小豆の形に似ていたのが由来です。
小豆は秋が旬なので、おはぎが粒あん、皮が硬くなる春にはこしあんで作られました。
・期間
7日間がお彼岸となり、お盆よりも長い期間です。
7日間の中で どこでお墓参りをしても良いのです。
春分の日を中日とした前後3日間と 秋分の日を中日とした前後3日間となります。
最後に
ご先祖や亡くなった人が帰ってくるのが お盆。
浄土と現世が 最も近くなるのがお彼岸。
どちらもお墓参りをするので、同じと思われがちですが、違いがあります。
また期間も お盆は7月又は8月の4日間で年に1回、お彼岸は春と秋の年に2回の7日間です。
地域や宗教によっても違いますが 日本の大切な習慣の意味を知ると より充実した時間を過ごせますね。
ちなみに「お彼岸」は 英語でも「Higan」です。
日本だけの習慣だからです。
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