ルーナっこの雑記ブログ

food・家・映画など、生活についてつづります。

魂萌ゆ【映画】 知らないことは罪。って責められてもねぇ @映画9

2004年 桐野夏生の「毎日新聞」連載小説。2005年 第5回婦人公論文芸賞受賞

2006年 NHKドラマ

第24回ATP賞テレビグランプリ2007の テレビドラマ部門最優秀賞受賞

2007年公開 日本映画。ロケ地は東京都立川市

第19回東京国際映画祭コンペティション部門に出品

 魂萌え!〔上〕 (新潮文庫)

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桜満開の季節に退職

関口隆之(寺尾聡)は 会社の退職を迎え、妻 関口敏子(風吹ジュン)と娘 美保(常盤貴子)に祝ってもらう。

酔って真っ赤になった隆之は 台所で妻の手を握り何かを言う。

美保は恋人と同棲すると家をでていく。長男 彰之(田中哲司)は 家族とアメリカで仕事をしていて、8年間連絡もない。

 

隆之は2月9日にそば打ちに行き、風呂場で倒れて63歳で突然亡くなったので、長男の彰之 は日本に戻ると言う。

葬儀を終え 心臓が前から悪かったのか、どうしてそれに気づかなかったのかと自分を責め 悲しみにくれていると夫 隆之のケータイがなる。

相手の伊藤という知らない女性は 「会社でお世話になりました」とケータイを切る。

 

 

友人の、西崎美奈子(藤田弓子)、江守和世(由紀さおり)、山田栄子今陽子)が ご焼香にきてくれる。

そば打ちの師匠もくるが、今年 夫は師匠のそば打ちに行っていなかったことがわかる。

その場が気まずくなり 友人達も帰っていく。

 

戻ってきた栄子にうながされ伊藤という女性に電話する。

「お線香をあげにいらしてください」

「はい、おうかがいします」

昭子がくる

敏子は口紅をぬり、伊藤昭子(あきこ)(三田佳子)がお参りにくる。

昭子は 年上に見え ペディキュアをする妖艶な女性だった。

「2月9日のことお話いただけますか。」

「10年間 付き合ってました」と言われ、驚く敏子。

「主人は あなたと無理をしたんじゃないんですか」

「それは大丈夫だと思います。」

と言われ、敏子は完全にキレる。

10年間 そば打ちに行くと言っていた木曜日に 夫は昭子と会っていたのだ。

 

江守和世(由紀さおり)のレストラン一周年に 西崎美奈子(藤田弓子)、山田栄子今陽子)と集まり 若かった頃の映像を観て「漕げよマイケル」を歌いながら、3人に励まされ 少し救われる。

カプセルホテルにひとりで泊まる

長男 彰之は 

「親父から退職の日 ロスに電話があって、お母さんの面倒をみてくれと 言われた」と言う。

同居と遺産相続の話をされ、敏子は怒って家を飛び出し、カプセルホテルに泊まる。

人のいい敏子は ホテル利用者の老婆 宮里(みたさと)しげ子(加藤治子) と会話し、人生勉強をする。

夜 ホテルの支配人 野田(豊川悦司)に ニュースをみて大声で泣き 周りに迷惑をかけているのをたしなめられる。

一人で映画をみて 映写技師に興味を持ち ホテルに戻り話を聞いてもらうが 宮里は脳梗塞で倒れる。

誠実で丁寧な口調の野田は 宮里の甥で、借金を払い終えていなかった。

 

帰宅した敏子は、

「もっとこの家に気を使って」

と 彰之と美保に今までの気持ちを伝える。 

恋人ができる

ある日 そば打ち仲間の偲ぶ会がひらかれ 出席した店は 昭子が経営する店だった。

そこで昭子の娘から 夫が店の操業資金に500万も出資していたと聞かされ動揺してめまいを起こす。

夫のそば打ち仲間 塚本(林隆三)は 

「辛いときは誰かと話した方がいいんですよ」と ホテルのバーへ連れて行く。

話をしていくうちに落ち着いた敏子は 妻子がいる塚本に部屋に誘われるままついて行く。

 

その日から明るくなった俊子は、友人達にも変わったと言われ 壁紙や照明、フライパンも変える。

映画が好きで 映写の仕事につくため技術を学びに行こうとするが、師匠のいる成人映画館には躊躇して入れなかった。

宮里の見舞いに行くと 医療従事者から入院費が払われてないと聞き、野田を探すが 夜逃げしたと聞かされる。

しかし 買い物した先で野田を見つけ 電話番号を教えて別れる。

 

靴もバッグも服も新調して塚本に会うが

「つつましげで 自信のないところがいいのに」と言われ

「私は変わりたいんです」と 交際をやめ 一人でお酒を沢山飲んで 千鳥足で映写技術者に教えてくださいと頼み込む。

昭子と対決し 自分の人生を歩む

ある日俊子は ゴルフ会員権の証書を返して貰うため 昭子に会いに行く。

「隆さんの心臓が悪いのを知って気にしてました。鈍い女房と住んでるから、心配で。

あんたのこと隆さんは 新婚当初に買った時代遅れだけど 取り替えるのも面倒くさいから そこにおいている家具みたいなもんだって言ってたわ。」

などと嫌みで攻撃してくる昭子と 俊子は言い争う。

「この店 壊していいですか?ゴルフ会員権の証書かえしてください。」敏子

ふと気づくと 今日の昭子はペディキュアをしていなかった。

先日は 正妻の敏子に会いに行くためにしていたのだ。

昭子は 証書を渡してひとこと

「知らないことは 罪なんですよ」と歯ブラシを敏子にぶつける。

 

俊子は マンションを引越すと決める。

「退職の日 お父さんと握手したでしょ?お父さんが生まれて初めてお母さんと握手したよって、言ってた。だから信じてよ。お母さんをよろしくって俺に言ったこと」彰之

 

その後 就職した野田と会い、宮里の遺骨を渡すと 野田は声をだして大泣きしてしまう。

 

敏子は 夫が握手したとき、

「ありがとう」

と言っていたのを、映写の仕事をしながら思い出していた。

最後に

夫に守られていた平凡な専業主婦が、夫の死をきっかけに厳しい社会、冷たい子供達とぶつかりながら、人生を歩んでいく物語。

「知らないことは罪」って 鈍い奥さんが10年も気づかなかったから 昭子にとっても辛い10年だったことでしょう。

敏子が鈍くて気づかなかったのもありますが 夫は妻を守って 敏子に分からないようにしていました。

でも 鈍いっていいことです。

あまり傷つかずに済みますから 長所ですよね。

まぁ、本人は傷ついているのでしょうが。

 

50代以上で お子さんがいたら興味がわく映画ではないでしょうか。

由紀さおりの歌が聴けて 贅沢で素敵な映画でした。

 ここまで読んでいただきまして、 ありがとうございます(*^_^*)

 

 

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