大型店と小売店【ドイツ】@germany9
ドイツの大きなショッピングセンターやデパートなどの大型店と 昔ながらの小売店のお話です。
昔のドイツ
昔は 街々に手作りパン屋、郵便局、銀行、クリーニング店、八百屋屋、靴屋、服屋、があり それぞれ町の人達と店の人との交流がありました。
「○○さんはどうしてる。」「こうしてる」
という井戸端会議などで 人々が挨拶をかわし、会話に花が咲いていました。
最近のドイツ
ここ最近は、この一つ一つ個性があり 手作りの良さ、その店の店員さんとの会話などが、段々すたれてきています。
町には 大きなショッピングセンターができ、そこにはチェーン店で国内どこにでもある大手企業の店舗が入っています。
また、大きな駐車場があり、1回の買い物で欲しいもの全部が揃うのでとても便利です。
昔の営業時間
10数年前は、お店、デパート、スーパーマーケットは 長くても平日18時まで。
土曜は 早いところは14時まで。
遅くても16時までしか 開いていませんでした。
レストランも 夜8時まで。
土日は 全てが休みです。
国の法律で そう定められていました。
土曜日の遅い午後、日曜日は店が閉まっていたので、人々は本当にのんびりとして、お店を持っている人も、ゆったりとした週末をおくっていました。
最近の営業時間
今は どんどん店の開いている時間が増え、大型スーパーマーケットは 夜10時まで。
それに習って 他のショッピングセンターも夜の 9時や10時まで 開いているようになりました。
仕事帰りが遅くなっても 買い物ができるのは、便利になったのですが、それだけにはとどまりませんでした。
他の会社、銀行、と人々が残業に追われるようになってしまったのです。
そうなると ますます人々の生活のリズムが速くなり、仕事時間が長くなりました。
残業してでも 銀行や会社などを維持するためと協力を依頼され そのわりには 思うほど残業代がもらえず 夜遅くまで、仕事をすることになってしまいました。
日本との比較
日本では ゆとりある生活のための 働き方改革として、仕事を早く切り上げる。
など 政府が対策を打ち出していますが ドイツやヨーロッパはこれに逆行しているようです。
起業の競争が激しくなっていく中、利潤を求めて、少しでも多く 長く働く方に向かっています。
皆が時間的にも精神的にもゆとりのない社会になってきています。
そのためか 土曜日に車で大型ショッピングセンターでまとめ買いをする人が増え 小さな個人のお店が閉店してしまっています。
まとめ
20年前のドイツは 皆が早く家に帰り 人々もゆったりと生活していましたが、今は機械の1つの部品の様に せかせかと働かなければならなくなってしまいました。
お金さえあれば、何でも買える便利な時代。
そのお金の為に人間らしさを失ってしまっているような気がしませんか。
コロナもあり、今 考える時が 来ているのかも知れませんね。
所変われば。。。のお話でした。
(*^_^*)ここまで読んでいただきまして、ありがとうございます。
ドイツ STABILO (スタビロ)の筆記具【etranger di costarica】
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